論文が出るまでに2年かかった話

2019年の9月に実験・評価が終わって,LREC2020に出すための論文を書いていた。英語論文の文が持つ修辞機能(修辞構造というとRSTが浮かぶが,この概念はCLから言語学に輸出されて発展している)の評価用データセットを作り,既存手法の評価まで行ったもので…

論文がちらつくとデータセットが作れなくなる?

これは良いなと思う言語資源の論文は,まずイントロで述べられている目的と想定されているタスク・作られたデータが合致している。そして,よく練られた方法によってデータが収集され,十分な数がある。更に,評価も適切に行われている。別に必須ではないが…

大学院の5年間を振り返る:自然言語処理の研究者を目指して(博士課程)

博士1年生 評価と定義は表裏一体 修士論文(とCOLINGの原稿)を書いたことで,研究が再定義された。英語論文を執筆する上で役に立つ定型表現を提示するコンピュータシステムを作るためには,moveと対応の取れた定型表現を大量に用意しておく必要がある。この…

大学院の5年間を振り返る:自然言語処理の研究者を目指して(修士課程)

晴れて大学院博士後期課程を修了できた。そこで,これまでの大学院生活を自分の研究テーマとともに振り返っておきたい。なお,華々しい話は一切無い。なかなか結果が出ず苦労した話がメインである。 修士1年生 テーマ決め 指導教員と雑談をしているうちに,…